モンテッソーリ教育について、広く知っていただくための情報発信サイト

Domani  五味沙織です。
今回のテーマは「家の中を見てみよう」です！前回のコラムでは、特にオモチャ箱や棚にオモチャを詰め込むことで困る理由をお話しました。

皆さんのご自宅はいかがでしたか？

さて、さらに家の中を見てみましょう。今回は子ども部屋を中心に、生活環境全般も見ていきたいと思います。

まず子ども部屋です。オモチャ箱や棚以外に今回は、“絵本”　“机と椅子”について詳しくお話していきます。絵本はどの家庭でもあると思いますが、どのように配置していますか？？私のオススメは表紙の見える絵本棚です。

我が家の絵本棚はこんな感じです。

季節の絵本やお気に入りの絵本、興味に合う絵本をここに並べておきます。そうすると乳幼児でも出し入れしやすく、興味も引きやすいです。

他の本は３～４ヶ月（季節）を目安に入れ替えています。我が家は子どもたちが成長してきたので、他に出し入れ自由な本のスペースを隣に置いてあります。

ほかに小１の息子が見る図鑑類は机の横の棚に配置しています。

次に、机と椅子はどうでしょう？だいたい小学校入学を機に学習机を購入されるご家庭が多いようですが、我が家では１歳過ぎに机と椅子を用意しました。子どもの小さな体に合った机と椅子があることで、座ることへの習慣や、机での活動を促します。

なので、できれば乳幼児期から机と椅子を用意してあげるといいでしょう。学習机も良いですが、リビング学習という言葉が聞かれるように、家族の過ごす場所で机に向かって活動することは安心感の中で過ごせるので子どもの精神的安定にも繋がりますし、親も目が行き届かせることができます。

続いて、生活環境全般についてお話しますね！

家の中を見回してみてください。リビング、寝室、トイレ、お風呂、キッチン…どこを見ても、当然ながら大人仕様にできています。つまり、子どもの小さな体には１人で行うのにとても過ごしにくいと言えます。そこで少し配慮をしてあげると、ずいぶん子どもが“自分でできる”環境を作ることができます。

 例えば踏み台の設置。

我が家ではこういう踏み台を使っています。すると、届く範囲が広がって“自分でできる”が増えるのです。子どもは色んなことに興味を持ち、「１人でやってみたい！」「出来るようになりたい！」と思っています。もちろん、安全危機管理は必要ですが、何でも“危ない！”と排除するのではなく、興味を持った時期から少しずつサポートしてあげることで、少し危険かなと大人が心配なことも真剣に聞き入ってくれます。衣服や靴、食器やタオルなど、子どもが使う物は自分で取り出せるようにしてあげるといいでしょう。

ちなみに、息子の２歳のバースデープレゼントは本物の子ども包丁でした。息子はとても喜んでいましたが、完全に私の意向です(笑)もちろん管理は私ですが。

でも、今ではずいぶん包丁さばきがうまくなり、料理のお手伝いも時間のある限り率先して手伝ってくれます。洗濯や掃除、洗い物も手伝ってくれるので、家事のできる男子になりつつあります(笑)

この掃除や洗濯も、ちょっとの工夫で小さい子どもでも出来ることがあるんです。踏み台はもちろん、洗濯は靴下やハンカチなど簡単なものから。掃除は小さなワイパーや粘着シートを用意しておくことで、気づいた時にササッとキレイにしてくれます。ママがやっていることを自分もできるようになりたい！という模倣の一つでもあり、自立への一歩でもありますね。そして、この自立への欲求が敏感期としてモンテッソーリ教育では捉えられているのです。

ぜひ家の中を見回して、子どもの敏感期に寄り添える環境かどうかチェックしてみてください。

次回は、実際に子ども部屋の環境をどう整えていくか具体的なお話をしたいと思います！

3/22(日) Domani五味さんのワークショップが開催されます。>>詳細はコチラ
>> Domaniホームページはこちら