<第17話> 今は何が最優先? 難しすぎる育児と家事のバランスゲーム
初めてのお泊まり体験で、
大人側がわかったこと…
それは、
育児しながらの家事、難しすぎる(涙)
ということです。
この先不安しかないぞ~。
子どもがいない状況でも、
普段の家事スペック、そこまで高くないんだよな
という自覚はあります。
掃除洗濯は苦じゃないです。
むしろ毎日したいほうです。
毎日したいがゆえに
できなくて部屋が汚くなるのがストレスとなります。
そして気づいたら
「うわ、こんなところがこんなに汚れてた!
なんて身近なアハ体験!」
ってこともよくあります。
料理に関しては苦手意識が強いです。
段取りが悪く、
イメージした仕上がりにならないことも多い。
なのでいつも何となく似たような、
簡単メニューになりがちです。
そして根本的な問題点は、
別のことに気を取られると、
今やっていたことを忘れてしまうこと。
(これは家事に限らずすべてにおいて)
例えば、
洗濯物を洗濯機に入れる→呼ばれる→忘れる→あ…スイッチ押してなかった…今から洗濯…(すでに昼)
洗濯物終わる→呼ばれる→忘れる→あ…干すの忘れてた…デジャヴ…(すでに夕方)
お皿拭く→呼ばれる→布巾置く→忘れる→あれ、布巾がいつもの場所にない。どこだ。イライラ。するくらいなら、新しいの出すわ。→あ、自分でこっちに置いたんだった…よみがえる記憶…今頃…洗濯物増えた…
ご飯よそう→呼ばれる→忘れる→あ、炊飯器の保温入れっぱなし+蓋開けっぱなしで、ご飯カピカピ…(涙)
みたいな感じになります。
(恐ろしいことにすべて1回目のお泊まりの中の実話です)
まとめると、
すべての家事が中断されることで中途半端になり、
時には最初からやり直しになったり
探し物や洗い物、
片づけの手間が増えることになります。
う~ 書いてて悲しい。(涙)
Aちゃんは、私への甘えが全開なので
こちらの都合おかまいなしに
私を呼んで求めてきます。
声をかけられると私の意識はすべてそちらに向き、
そのときしていたことや手元がおろそかになります。
…ここまで分析できるんだから
治せそうなのにねぇ!(笑)
でもいざその状況になると、
あたふたしていろんな事を忘れてしまうので
自分でも困ってます。
そんな中でも、今は何が最優先なのか、
瞬時に判断しなきゃならない。
この小さい判断がずっと続くしんどさよ。
これが育児か。
みんなすごいことしてるんだな。
と感じています。
(心理テストで「電話が鳴って、赤ちゃんが泣いて、インターフォンが鳴って、やかんのお湯が沸いていて、自分もトイレに行きたい。あなたはどの順番で対応しますか?」っていうのがあったと思うんだけど、育児×家事ってずっとこれの連続って感じ。自分のトイレなんて一番後回しだわ。笑)
今、の関係の最優先は
Aちゃんの甘えをできるだけ受け入れること。
だと思っています。それはゆるぎないです。
でも100%そこに注力すると、
他のことが一切できなくなる
もしくは中途半端にやって逆に仕事が増える
ことが、残念ながら分かってしまったので
掃除や洗濯はお父さんの手を借りて
料理はお弁当とかお惣菜とか、
他人様の手を借りるしかないかな…
と思い直しています。
1回目のお泊まりでは
掃除も洗濯も料理も
今まで通りやろうとしすぎた感があるので。
ここでまた、
過去の自分の思考や発言がブーメランになって
今の自分にぶっ刺さってくるので
これを自分で振り払うのが
なんともめんどくさい(笑)
脳内の声:
(え、この味覚が敏感な大事な時期に、お惣菜に頼っちゃうの?お母さんの味を伝えないの?栄養バランスも大事でしょ?作る姿を子どもに見せましょうよ。何なら一緒に体験すればいいじゃない!料理も掃除も洗濯も。知恵を絞って頑張りましょう)
今の私:
いいの!できないことはできないの!
いろいろ試したけど、今その段階じゃないの!
そもそもAちゃんのおふくろの味、
すでに乳児院のご飯かもしれないから(笑)
こだわらなくていいの!
少し慣れてきて余裕が出てきたら
他のことも頑張れるかもしれないから
今はいいの!
今はできることだけ頑張るの!
Aちゃんが安心して過ごすためには
私が機嫌よく過ごすことが大切なの!
と脳内の小姑に抗いながら(笑)やっております。
まずは自分ができないことを受け入れる。
そして人の手を借りる。
それも愛情の一つ!
(とどこかで書いたはず…笑)
お試しお泊まりの時点でこんな状態で、
実際、毎日Aちゃんがおうちにいるようになったら
果たしてどうなっちゃうんだろうか…
という不安は拭えませんが、
それでもまだまだ続きます。
<第1話> 里親になろう、そう思ってから実際に動き始めるまで
<第2話> いざ、里親研修へ 心に残る愛着障害の話
<第3話> ドキドキの児童養護施設実習 の中で思い出される発達の4段階
<第4話> このモヤモヤは何?…里親家族のロールモデルを求めて
<第5話> 里親登録後の実習の方が長いゾ! 乳児院の子どもたちとの出会い
<第6話> 乳児院の子どもたちを通して見えてきた実親さんの背景と、里親側の気持ちの変化
<第7話> いざ養育委託の話が来たら、ただただ嬉しいだけだったという話
<第8話> はじめまして、里子ちゃん 戸惑いと反発と喜びとが交錯する初対面
<第9話> 里子ちゃんの気持ちをぜんぶ言葉にすることで進んだ交流
<第10話> 私の持ち物を通して交流が進んだ話
<第11話> 初めてのおうち体験 魅力的なのはおもちゃじゃなかった 日常生活との出会い
<第12話> 一般家庭は危険がいっぱい 安全確保とモンテッソーリの考え方とのせめぎ合い
<第13話> おうちは楽しい だけじゃない。不安と緊張で戸惑うことも
<第14話> まだおうちに来てもいないのに幼稚園選び? 慌ただしくもなんだか楽しい
<第15話> 初めてのお泊まりで、初めて大泣きした夜のこと
<第16話> 甘え全開で嬉しいけど身体が(涙) でもとても大事な「甘え」の意味
<第17話> 今は何が最優先? 難しすぎる育児と家事のバランスゲーム
<第18話> 2回目のお泊まり お迎え時に聞いた初めての言葉
<第19話> 泣く理由が180°変わった3回目のお泊まり 愛着関係の移り変わり
<第20話> お客さんへの反応で垣間見えた、Aちゃんにとってのおうちの意味
<第21話> 交流最後の振り返り Aちゃんをおうちに迎え入れるためのミーティング(第1シーズン最終回)
国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ 30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。 |
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