アーカイブ年: 2026年

カテゴリ / コラム モンテッソーリ研究を読む

刑務所の中に、乳幼児のためのモンテッソーリ環境をつくる。 そして、そこで子どもと暮らす母親たち自身にも、子どもの発達や関わり方を学ぶ機会をつくる。 英国とメキシコでは、そんな取り組みが行われてきました。 対象となるのは、罪を犯した子どもたちではありません。母親が服役しているため、人生の最初の時期を刑務所の中で暮らす乳幼 …

カテゴリ / コラム 写真でたどる マリア・モンテッソーリの歴史

1920年代へ ― モンテッソーリ教育が「国際運動」になっていく10年 第3回では、1910年代にモンテッソーリ教育がイタリアを越え、アメリカ、スペイン、イギリスへと広がり、日本からもマリア本人のもとへ学びに行った人がいたことを見てきました。 1920年代に入ると、その広がりはさらに大きなものになります。 各国に学校が …

カテゴリ / モンテッソーリ研究を読む

今から約100年前、ウィーンの市営住宅の中に、モンテッソーリ幼稚園がつくられました。 そこでは、教具を置くだけではなく、家具や設備そのものが、子どもが自分で生活できるように考えられていました。 そして2026年11月、AMI(Association Montessori Internationale/国際モンテッソーリ …

カテゴリ / モンテッソーリから学ぶ子育て

お手伝いで、前より散らかる。それでも任せる意味は? 子どもが「やりたい!」と言うので、洗濯物をたたんでもらったら、前よりぐちゃぐちゃになった。 野菜を洗ってもらったら、床までびしょびしょ。 食器を運んでもらったら、いつもの倍くらい時間がかかった。 そんなとき、 「これなら大人がやった方が早い」 と思うのは、ごく自然なこ …

カテゴリ / 漫画で学ぶモンテッソーリ教育

ポケットから出てきた、小石や葉っぱ。 「これ、もう捨ててもいい?」 「だめ!ぼくの宝物!」 きらきら光るところ、すべすべした手触り。 葉っぱの小さな穴から見える、青い空。 大人には何でもないものも、子どもにとっては大切な宝物です。 今回は「感覚の敏感期」がテーマ。 「パパにも見せて」と一緒にしゃがんでみたら、大人にも新 …

カテゴリ / コラム 赤ちゃんの発達と子育て

赤ちゃんは、自分の手が動くところを見ることができます。でも、自分の口が動くところは、そのままでは見られません。 鏡があると、その動きも目に入ります。口を開ける感覚と、口が開く様子。その両方を、同時に経験できるのです。 赤ちゃんのための低い鏡には、こうした「自分の動きを見る場所」という役割があります。では、その経験は赤ち …

カテゴリ / コラム モンテッソーリを伝えた人たち

マリア・モンテッソーリの息子、マリオ・モンテッソーリ。 母の隣に立つ写真や、講義を通訳する姿から、その名前を知った人もいるでしょう。けれども、マリオの仕事は、母に付き添うことだけではありませんでした。 子どもたちと野外へ出かけ、植物や生き物を観察する。土や石を使って、地形の成り立ちを見せる。そこで気づいたことを母と話し …

カテゴリ / コラム AMIトレーナーの言葉

名詞は黒い三角。動詞は赤い丸。 モンテッソーリ教育の文法記号には、決まった色と形があります。 でも、どうして名詞は三角なのでしょう。どうして動詞は丸く、赤いのでしょうか。 この疑問について、AMI(国際モンテッソーリ協会)の3〜6歳トレーナー、Gabriela Ortega(ガブリエラ・オルテガ)は、AMI公式「Voi …

カテゴリ / コラム 写真でたどる マリア・モンテッソーリの歴史

1910年。ローマのサン・ロレンツォに最初の「子どもの家」が開かれてから、まだ3年ほどしか経っていませんでした。 しかし、その小さな教室で始まった実践は、すでにローマだけのものではなくなろうとしていました。 教師たちがマリア・モンテッソーリのもとへ集まり、外国の教育者が教室を訪れ、写真や記事が海を渡る。 そして今度は、 …

カテゴリ / コラム モンテッソーリ研究を読む

1915年12月6日。第一次世界大戦のさなか、イタリア・ローマ郊外の小さな農村パリドーロに、一人の女性が到着しました。 スイスのキアッソからやってきた29歳の教師、イレーネ・ベルナスコーニ(Irene Bernasconi、1886–1970)です。 彼女が訪れたのは、ローマから約30キロ離れたアグロ・ロマーノと呼ばれ …