アーカイブ年: 2026年
「インクルーシブ教育」という言葉を聞く機会が増えました。 インクルーシブ教育とは、障害や発達の違いなどによって子どもを分けるのではなく、一人ひとりに必要な支援を用意しながら、同じ教育の場に参加できるようにする考え方です。 モンテッソーリ教育も、一人ひとりの発達や必要性を観察し、それぞれに合った援助を考える教育です。 そ …
モンテッソーリは本当に「効果がある」の? 「モンテッソーリ教育には、本当に効果があるのでしょうか?」 これは、保護者にとっても、教育に関わる人にとっても気になる問いです。 これまでにも、モンテッソーリ教育については、 学力が高まった。 実行機能が伸びた。 創造性や社会性に良い影響があった。 そんな研究が数多く発表されて …
赤羽惠子、松本尚子、松本静子――。 戦後、日本にモンテッソーリ教育を根づかせていった人々の名前をたどっていくと、その歩みは1950年代から60年代へとつながっていきます。 しかし、そのおよそ半世紀前。 まだモンテッソーリ教育が世界へ広がり始めたばかりの1914年、ローマでマリア・モンテッソーリ本人から直接、その教育法を …
子どものことが大切だから、つい手を出してしまう。 転びそうなら支えてあげたい。 うまくできなければ、代わりにやってあげたい。 泣いていたら、すぐに困っていることを取り除いてあげたい。 どれも、子どもを大切に思う気持ちから生まれる行動です。 では、子どもへの愛情が十分にあれば、それだけで子どもにとってよい援助ができるので …
バスに乗って、今日はどこへ行こう? バス停からバス停へ、糸を通しながらお出かけを楽しむぬいさしシートを作りました。 行き先は、動物園、公園、おばあちゃんのおうち、温泉、パン屋さん、遊園地、幼稚園、牧場、水族館、海など。 「動物園で何を見ようかな」「パン屋さんで何を買おうかな」と、行き先での楽しみを思い浮かべながら取り組 …
まっすぐではない線。 鮮やかな色。 渦巻くような形。 建物から伸びる木々。 一度見たら忘れられない作品を残した、オーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(Friedensreich Hundertwasser)。 そんな彼の幼少期について、興味深い記録が残っています。 まだ「フンデルトヴァッサー」と …
子どもについて、大人はたくさん考えます。 どうすれば言葉が育つのか。どんな教育がよいのか。将来、どんな力を身につけてほしいのか。 けれど、そこで子どもは、いつも「大人が教える相手」「大人が説明する対象」になってはいないでしょうか。 子どもについて知ることと、子どもから学んで大人の考えを変えることは、同じではありません。 …
「どうすれば、もっと上手に教えられるだろう?」 子どもに何かを伝えようとするとき、大人はつい、そう考えます。 けれど、その問いそのものを変えた教育者がいました。 「教える側」ではなく、「学ぶ側」から教育を見る。 その人物が、マリア・モンテッソーリです。 そして、この大きな転換に注目した人物の一人が、経営思想家のピーター …
「これ、あそこに置いておいて」 「ちゃんと片づけて」 「早く準備して」 大人同士なら、これくらいの言葉でもだいたい意味は通じます。 でも、まだ言葉を吸収している途中の子どもにとっては、少し事情が違います。 「これ」とは何なのか。 「あそこ」とはどこなのか。 「ちゃんと」とは、どんな状態なのか。 大人には分かっていること …
戦後の日本に、モンテッソーリ教育をもう一度根づかせようとした人たちがいました。 その一人が、松本尚子(まつもと・なおこ/1930–2016)です。 イタリアでモンテッソーリ教育を学び、帰国後、東京・杉並に「善福寺子供の家」を創設。日本モンテッソーリ協会の設立や教師養成にも関わり、長年にわたって子どもと教師を育ててきまし …