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モンテッソーリについてよくある質問にお答えします。

Q.010

モンテッソーリ教育の「お仕事」って何の事ですか?

A「モンテッソーリの教室では、子どもたちが“お仕事”をしているって聞いたけど、いったい何をしているの?」と疑問に思うママも多いと思います。モンテッソーリ教育でいう「お仕事」は、普通の「お勉強」とも「遊び」とも少し違うんです。簡単に言うと、子どもが「自分で選んで取り組む活動」のことを「お仕事」と呼びます。

1. お仕事ってどんなことをするの?

「お仕事」といっても、重たい書類を運ぶわけでも、難しい計算をするわけでもありません(笑)。
むしろ、子どもの興味や発達に合わせた活動が中心です。たとえば、こんなものがあります:

• 「包丁を使って野菜を切る」
 → 家庭でのお手伝いをイメージすると分かりやすいですね。これも立派なお仕事のひとつ!「できた!」という達成感を感じられます。

• 「ピンクタワー」という積み木を積む活動
 → 大きさの違う10個のピンクの立方体を順番に積んでいくお仕事です。手と目を使って、大きさやバランスを学びながら集中力を鍛えます。

• 「はめ込み円柱」
 → それぞれの円柱を正しい穴にぴったりはめ込む活動で、子どもが手を使って形の違いを理解し、考える力を育てます。 こうしたお仕事は、ただ「できるようになること」を目指すのではなく、「どうやったらうまくいくかな?」と自分で試行錯誤しながら取り組むのがポイント。お子さんが真剣な表情で取り組んでいる姿は、まさに「小さな職人さん」みたいですよ!

2. なんで「お仕事」って呼ぶの?

普通、「お仕事」と聞くと、大人がやることを思い浮かべますよね。でも、モンテッソーリ教育では、子どもにとっても「自分のやりたいことに集中して取り組む時間」が大事なんです。そのため、あえて「お仕事」と呼ぶことで、子どもが取り組んでいることに敬意を表しているんです。 例えば、大人も「自分がやりたくて夢中になれる仕事」があったら楽しいですよね? 子どもも同じで、モンテッソーリ教室では、子どもが自分の好きな活動を選んで集中して取り組めるような環境が用意されているんです。

3. お仕事をすることでどんな力が育つの?

モンテッソーリの「お仕事」を通じて育まれるのは、知識だけではありません。
もっと大事な「生きる力」がどんどん育ちます。例えば:
• 自分で考える力
→ 教具を使いながら「どうすればうまくいくかな?」と試行錯誤するうちに、自然と問題解決力が育ちます。

• 集中力
→ 一つの活動にじっくり取り組むことで、集中力がどんどん強くなります。

• 達成感と自信
→ 初めての活動ができたとき、「やった!」という感覚を味わい、その経験が次の挑戦への自信につながります。
たとえば、「きゅうりを切るお仕事」で上手に切れたとき、「僕、こんなにできるんだ!」という達成感が生まれます。この小さな成功体験が積み重なることで、子どもはどんどん自信を持って新しいことに挑戦できるようになります。

4. お家でも「お仕事」を取り入れるには?

「うちの子にもモンテッソーリのお仕事をやらせたいけど、どうすればいい?」と思うママへ。
家庭でも簡単に取り入れられるお仕事がありますよ!

• 「お米を研ぐ」「洗濯物をたたむ」「お皿を拭く」
 
これらは、モンテッソーリ教室で言う「日常生活の活動」に当たります。最初は少し時間がかかるかもしれませんが、コツを覚えたら子どもは自分でどんどんできるようになります。

• 「クッキーを作る」「パンをこねる」
 
子どもは自分の手で食材を扱うのが大好き!料理を通して「自分でできること」が増えるのはとっても嬉しい体験になります。 家庭では、子どもが「自分で選び、やり遂げる」ことをサポートするのが大切です。うまくできなくても、「どうやったらもっと良くなるかな?」と問いかけるだけで、子どもは次へのヒントを自分で見つけていきますよ。

まとめ

モンテッソーリ教育の「お仕事」は、子どもが自分で選んで、真剣に取り組む活動全般を指します。この「お仕事」を通じて、子どもは集中力や自信を育て、やり遂げる楽しさを感じられるんです。お家でも簡単にできる「お仕事」を見つけて、ぜひお子さんの成長を一緒に見守ってくださいね!

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