1939年11月4日。 マリア・モンテッソーリは、息子マリオとともにインド南部のマドラス、現在のチェンナイに到着しました。 目的地は、アディヤールに広大な敷地を持つ神智学協会の国際本部です。 マリアは69歳。神智学協会に招かれ、インドで教師養成を行うためにやってきました。到着の日には、敷地の入口から滞在先まで、神智学協 …
1900年。30歳を迎えるマリア・モンテッソーリは、医師としての研究を土台に、すでに子どもの教育と教師の養成に取り組んでいました。 しかし、後に世界へ広がるモンテッソーリ教育は、まだ形づくられている途中でした。 障害のある子どもたちと向き合い、教育学、心理学、人類学へと研究を広げ、学校へ足を運び、子どもたちの身体と行動 …
「テレビをつけていると、ずっと誰かが話している。これだけたくさんの言葉を聞いていれば、子どもの言葉も育つのでは?」 2歳前後の子どもを育てていると、そんなふうに考えることがあるかもしれません。 たしかに、1歳半から2歳頃は、急速に語彙が増えていく時期です。モンテッソーリの子育て支援サイト「Aid to Life」でも、 …
おいしいものを食べることと、子どもが学ぶこと。 別々の話に見えるこのふたつを、ひとつにつなげてきた人がいます。 アメリカの料理人、アリス・ウォータースです。 地元で育った旬の食材を大切にするレストラン「シェ・パニース」を開き、生産者と食べる人との関係を見つめ直してきた人。その活動はやがて、レストランの外へと広がり、学校 …
「帰るよ」と声をかけた途端、 「まだ遊びたい!」 「帰らない!」 友だちの家や公園からなかなか帰れず、最後には泣いている子どもを抱きかかえて帰る——。 小さな子どもを育てていると、よくある場面ではないでしょうか。 実は、この悩みとほとんど同じ質問が、国際モンテッソーリ協会(AMI)の保護者向けサイト「Aid to Li …
「子どもは、外でのびのび遊ぶのが一番!」 そう思って公園へ連れ出したのに、なんだか元気がない。楽しませたい気持ちが、かえってこの子の負担になっていたのかもしれない。 家に帰って、おもちゃの分解を始めた息子。 さっきとは違う真剣な顔で、手を動かしています。 「小さい子なら、外遊びが楽しいはず」 それは、この子の気持ちをよ …
日本でモンテッソーリ教育を広めた人たちの歩みをたどると、イタリアのペルージャという街に行き着きます。そこで長く教師を育てていたのが、アントニエッタ・パオリーニでした。 マリア・モンテッソーリから直接学び、子どものいる教室で働き、国際的な教師養成を支えた教育者です。戦後、日本からも多くの教師たちが海を渡り、パオリーニのも …
写真と歴史から、マリア・モンテッソーリの生涯をたどる マリア・モンテッソーリは、最初から教育者だったわけではありません。 少女時代には科学と技術に惹かれ、やがて医学を学び、女性医師となりました。働く女性の権利について声を上げ、精神医学の現場で子どもたちと出会い、医学と教育を結ぶ仕事へと進んでいきます。 私たちがよく知る …
「インクルーシブ教育」という言葉を聞く機会が増えました。 インクルーシブ教育とは、障害や発達の違いなどによって子どもを分けるのではなく、一人ひとりに必要な支援を用意しながら、同じ教育の場に参加できるようにする考え方です。 モンテッソーリ教育も、一人ひとりの発達や必要性を観察し、それぞれに合った援助を考える教育です。 そ …
モンテッソーリは本当に「効果がある」の? 「モンテッソーリ教育には、本当に効果があるのでしょうか?」 これは、保護者にとっても、教育に関わる人にとっても気になる問いです。 これまでにも、モンテッソーリ教育については、 学力が高まった。 実行機能が伸びた。 創造性や社会性に良い影響があった。 そんな研究が数多く発表されて …













