モンテッソーリについてよくある質問にお答えします。
モンテッソーリ教育を受けた子どもは協調性がなくなり、集団行動が苦手になると聞いた事があるのですが、本当でしょうか?
A
モンテッソーリ教育を受けた子どもが協調性がなくなり、集団行動が苦手になるというのは、誤解に基づいた情報です。
モンテッソーリ教育は、子どもが自分のペースで学び、自発性を育むことを重視する教育方法です。 そのため、一見すると、集団行動や協調性を育む機会が少ないように思えるかもしれません。しかし、実際には、モンテッソーリ教育は、子どもたちの社会性や協調性を育むための重要な要素を含んでいます。
モンテッソーリ教育における社会性と協調性の育成
個別指導と集団活動のバランス: モンテッソーリ教育では、子ども一人ひとりの発達段階に合わせた個別指導と、集団での活動のバランスを大切にしています。
子どもたちは、自分の興味やペースで活動することで、集中力や自尊心を育みます。同時に、集団活動を通して、他の子供たちと協力することや、自分の意見を伝えること、相手の意見を尊重することを学びます。
共同作業と役割分担:モンテッソーリ教育では、共同作業を通して、子どもたちが協力することの大切さを学びます。
例えば、みんなで一つの作品を作る活動や、役割分担をして共同で課題に取り組む活動を通して、子どもたちは、お互いに協力することの喜びや、役割分担の重要性を自然に理解していきます。
社会生活への適応: モンテッソーリ教育では、日常生活の練習を通して、子どもたちの社会生活への適応能力を育みます。 食事のマナーや、片付け、順番を守るなど、日常生活の中で必要なことを学ぶことで、子どもたちは、社会の中でどのように行動すればいいのかを自然に身につけていきます。
多様な年齢層との交流:モンテッソーリ教育では、年齢の異なる子どもたちが一緒に学ぶ機会が多く、年齢が上の子供から学ぶことや、下の子供を教えることを経験します。この経験を通して、子どもたちは、年齢や立場を超えたコミュニケーション能力や、リーダーシップ、協調性を育みます。
モンテッソーリ教育を受けた著名人
モンテッソーリ教育を受けた著名人には、Google の創業者であるラリー・ペイジやセルゲイ・ブリン、柔道の大野将平選手、卓球の石川佳純選手、藤井聡太棋士などが挙げられます。これらの成功者は、モンテッソーリ教育を通して、高い集中力、自発性、問題解決能力、そして社会性を身につけたとされています。
結論
モンテッソーリ教育は、子どもたちの協調性や集団行動力を阻害するものではなく、むしろ、これらの能力を育むための重要な要素を含んでいます。
モンテッソーリ教育を受けた子どもたちは、自分の意見を主張すること、他者の意見を尊重すること、協力して課題に取り組むことなど、社会生活を送る上で必要な能力をバランス良く身につけることができます。
補足
モンテッソーリ教育は、子どもたちの個性を尊重し、自発的な学びを促進する教育方法です。そのため、集団行動に抵抗を示す子どももいるかもしれません。しかし、これはモンテッソーリ教育が原因ではなく、個々の子供の性格や、その時の状況によるものです。
モンテッソーリ教育は、子どもたちが社会生活に適応し、豊かな人生を送るための基礎を築くための教育方法です。モンテッソーリ教育に対する誤解を解き、その真価を理解することが大切です。
ことばを育てるえほん あいうえオノマトペ
出版社 : 河出書房新社
発売日 : 2021/4/21
言語 : 日本語
単行本 : 96ページ
ISBN-10 : 4309291376
ISBN-13 : 978-4309291376
寸法 : 19.1 x 1.4 x 17.9 cm