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モンテッソーリについてよくある質問にお答えします。

Q.024

モンテッソーリ教育は子どもの発達にどう役立ちますか?


A

モンテッソーリ教育は「子どもの自主性や集中力、問題解決能力を育てる」と言われるけれど、実際にどう役立つのかをわかりやすくお話ししますね。子どもが自分で考え、自分の力で物事に取り組む姿を見たいと考えているママにとって、この教育法はとても頼りになるはずです!

1. 自分で考えて行動する「自主性」が育つ
モンテッソーリ教育では、子ども自身が「何をやりたいか」を選べる環境が整えられています。例えば、おもちゃではなく「お仕事」と呼ばれる特別な道具や活動を使って、子どもが自分のペースで取り組みます。お家の中でも、「これをやってみたい!」と思う活動をやらせてあげると、子どもがどんどん「次は何をしよう?」と自分で考えるようになりますよ。
ただし、単に「好きなことをやらせる」のとは違って、「やり始めたら最後までやり遂げる」ということを大事にします。これが、小さな成功体験を積み重ねることになり、「自分でできた!」という達成感につながります。そして、この達成感が次のチャレンジへのやる気を引き出してくれます。

2. しっかり集中できる力がつく
子どもが何かに集中しているとき、目がキラキラしていて、すごく楽しそうな様子を見たことはありませんか? モンテッソーリ教育では、こうした集中力を育てるために「一つのことにじっくり取り組める時間」をたっぷりと用意しています。
例えば、「ピンクタワー」と呼ばれる教材を使って積み木を積み上げる活動をするとき、子どもはサイズの違う積み木を慎重に選んで積み重ねていきます。このようなシンプルな活動でも、子どもは自分の手と頭をフルに使い、集中することで達成感を感じるのです。
もしお家でも集中力を育てたいと思ったら、まずはお手伝いの時間を決めてあげるのがおすすめ。例えば、「野菜を洗う」「お米を研ぐ」「簡単なお料理を作る」などの繰り返しできるシンプルな活動を一緒にやると、子どもが夢中になって取り組む姿を見られるはずです。

3. 問題が起きても、自分で考えて解決できるようになる
子どもが何かに挑戦して失敗することって、よくありますよね。そのときに「大丈夫?」と手助けするのも良いけれど、モンテッソーリ教育ではちょっと違ったアプローチを取ります。
モンテッソーリの教具には「自分で間違いに気づける仕掛け」が含まれていて、子どもが「あれ、なんか違うぞ?」と思うように作られています。例えば、パズルのピースがうまくはまらないとき、すぐに大人が「ここじゃないよ」と教えるのではなく、子どもが「どうすればうまくいくかな?」と考える時間を与えるのです。
家でも、少しチャレンジになるような活動をあえてやらせてみるのもいいかもしれません。お皿を一人で洗わせてみる、ブロックを組み立てさせてみる、などです。「どうやったらうまくいくか」を考えることが、子どもの自信や問題解決力を伸ばしてくれます。

まとめ
モンテッソーリ教育は、子どもが「自分で考えて動ける」「集中して取り組める」「困ったときに解決できる」という力を引き出すことを大切にしています。お家でもちょっとした工夫で取り入れられるので、ぜひ日常生活の中で「自主性」「集中力」「問題解決力」を育てるお手伝いをしてみてください。

 


モンテッソーリ式 すなもじ あいうえお (モンテッソーリ式 すなもじシリーズ)
出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2023/8/7)
発売日 ‏ : ‎ 2023/8/7
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 48ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4023333859
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4023333857
寸法 ‏ : ‎ 2 x 21.8 x 21 cm

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