
モンテッソーリについてよくある質問にお答えします。
モンテッソーリ教育では、子どもに好きなことを自由に選ばせるのですか?

A
はい。モンテッソーリ教育では、子どもが自分で活動を選ぶことをとても大切にしています。
ただし、それは「好き勝手に何をしてもいい」という意味ではありません。
「自由」と「何をしてもいい」は違います
モンテッソーリの教室には、子どもの発達段階に合わせたさまざまな活動が、子ども自身が手に取れるように準備されています。
子どもはその環境の中から、「今日はこれをやりたい」「もう一度これをやってみたい」と、自分で活動を選びます。
モンテッソーリ教育の研究レビューでも、子どもは教室のルールという一定の枠組みの中で、何に取り組むか、どこで取り組むか、誰と取り組むか、どのくらい続けるかを選ぶことが特徴として挙げられています。
またAMIでも、モンテッソーリの環境では「選択の自由」と同時に、自分の行動が周囲の人や環境に与える影響について責任を持つことを大切にしています。
つまり、モンテッソーリでいう自由は「何をしてもよい自由」ではなく、整えられた環境と約束の中にある自由です。
最初から「自分で選べる」とは限りません
実際に教室で子どもたちを見ていると、初めてモンテッソーリの環境に来た子が、たくさんの活動を前にして何をすればよいのか分からず、立ち止まってしまうことがあります。
「何がしたい?」と聞いても答えられないこともあります。
でも、それは決して悪いことではありません。
自分で選ぶ経験がまだ少なければ、教師がその子をよく観察し、興味を持ちそうな活動を紹介したり、ときには選択肢を少なくしたりしながら手助けします。
モンテッソーリ教師の役割は、子どもをただ自由にしておくことではありません。活動を選ぶことが難しい子どもには、必要に応じて選択を助けながら、少しずつ自分で決められるよう支えていきます。
「自分で決める」を毎日少しずつ
「今日は何をしよう」
そんな小さな選択を繰り返していくうちに、子どもは少しずつ自分の興味や意思に気づき、それを行動に移せるようになっていきます。
そして、自分で始めたからこそ、困ったときには「ここが分かりません」「手伝ってください」と助けを求めることも大切です。
自分で選ぶことと、人に助けを求めることは反対ではありません。
自分で選び、自分でやってみる。そして必要なときには助けを求める。
モンテッソーリの環境は、そんな経験を幼児期から積み重ねていける場所でもあります。
参考資料・出典
Association Montessori Internationale「Montessori Programmes」
https://montessori-ami.org/about-montessori/montessori-programmes
Marshall, C. (2017). Montessori education: a review of the evidence base. npj Science of Learning.
https://www.nature.com/articles/s41539-017-0012-7
※モンテッソーリ教育と子どもの発達に関する研究はありますが、「幼児期に自分で活動を選ぶ経験が、将来の自己主張や援助要請を直接高める」とまで因果関係が確認されているわけではありません。
モンテッソーリ式 すなもじ あいうえお (モンテッソーリ式 すなもじシリーズ)
出版社 : 朝日新聞出版 (2023/8/7)
発売日 : 2023/8/7
言語 : 日本語
単行本 : 48ページ
ISBN-10 : 4023333859
ISBN-13 : 978-4023333857
寸法 : 2 x 21.8 x 21 cm








