
モンテッソーリについてよくある質問にお答えします。
AI時代にもモンテッソーリ教育は必要ですか?

A はい。AIが身近になっても、モンテッソーリ教育が大切にする「自分で選び、手や身体を使い、試しながら学ぶ経験」には意義があると考えています。こうした経験は、モンテッソーリ教育に限らず、幼児期の学びとして大切にしたいものです。
実際に触れて、自分で確かめる
AIは、質問に答えたり、文章や画像を作ったりする手助けができます。一方、幼児期の子どもには、実際に物に触れ、動かし、比べながら理解していく経験が必要です。
水を注ぐ。重さを感じる。長さを比べる。形を触って確かめる。モンテッソーリ教育では、こうした具体的な経験を重ね、言葉や数、抽象的な理解へとつなげていきます。
答えを知ることと、できるようになること
例えば、水をこぼしたときに「布で拭けばよい」と知っていても、実際に拭くには、こぼれた場所を見て、布を用意し、手を動かす必要があります。子どもはその過程で、状況を確かめ、力加減を調整し、次の行動を考えます。
大人は必要なやり方を示し、子どもが自分で試せる時間を確保します。すぐに答えや完成形を与えるだけでなく、試行錯誤する過程も大切にする。それが、モンテッソーリ教育の特徴の一つです。
AIと付き合うときにも、子どもの主体性を大切に
UNESCOは、教育での生成AI利用について、人間の主体性を重視し、年齢に適した方法を検討するよう求めています。また、UNICEFは、AIが子どもの考える力や創造性、自立を支えるように設計されることを重視しています。
幼児期には、身近な人とのやり取りや、実物に触れる経験を十分に確保することが大切です。そのうえで、成長に応じて、AIの答えを確かめたり、自分の考えと比べたりしながら道具として使う方法を学んでいくことが考えられます。
モンテッソーリ教育を受ければ、将来AIを上手に使えるようになると保証されているわけではありません。それでも、自分で選び、確かめ、やり直し、必要なときには人に助けを求める経験を支える教育として、AI時代にも意義があると考えています。
参考資料・出典
- Association Montessori Internationale「Montessori Environments」
- UNESCO「Guidance for generative AI in education and research」
- UNICEF「Child Centric AI」
※上記の資料は、モンテッソーリ教育の特徴と、教育・子どもの発達に配慮したAI利用の考え方を紹介するものです。モンテッソーリ教育がAI時代への適応力を高めるという効果を示したものではありません。
モンテッソーリ式 すなもじ あいうえお (モンテッソーリ式 すなもじシリーズ)
出版社 : 朝日新聞出版 (2023/8/7)
発売日 : 2023/8/7
言語 : 日本語
単行本 : 48ページ
ISBN-10 : 4023333859
ISBN-13 : 978-4023333857
寸法 : 2 x 21.8 x 21 cm








