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生後6〜8週間の【母子共生期間】はママとベビーにとって特別な時間

Young mother and newborn baby in white bedroom

赤ちゃんが生まれてから6~8週間の間を【母子共生期間】と言います

母子が共生する期間、つまり『母子がお互いが生きるために必要なものを与え合う期間』なのです。ママとベビーそれぞれに、精神面・肉体面から支え合うのですが、今日はベビーの精神面にどんな影響があるかについてお話ししたいと思います

この世に誕生して不安でいっぱいの赤ちゃんの気持ちを満たしてくれるのはやはりママの存在ですお腹の中にいた時から聞いていたママの声・心臓の音・においなどをよりどころとして、赤ちゃんは誕生後もママを感じ安心感を得ることができます。できることなら誕生後すぐにママの胸の上に抱き、存分にママを感じさせてあげましょう(そして初乳を吸わせてあげることも大切です。このお話はまた改めて)こうしてお腹の中での記憶を外の世界でも体験させてあげることで、赤ちゃんの不安は徐々に取り除かれ、安心し満足することができるのです

またママにとっても、約10ヶ月もの間お腹の中にいた赤ちゃんを突然失うことで感じる心身の喪失感を、赤ちゃんを腕に抱くことで徐々に埋めていくことができます。

まさにママと赤ちゃんが心理面で支え合い、お互いを必要としているのです

またこの共生期間に、赤ちゃんが自分が生まれ出た世界に対して『基本的な信頼感』を持つことが重要となります。例えば、お腹がすいたり、何か不快なことがあればママがすぐにやってきて応えてくれる。この繰り返しによって、何か自分が必要なことに対してこの世界はすぐに応えてくれるんだと理解し、赤ちゃんは世界に対する信頼感を徐々に築いていきますこの信頼感は、これから赤ちゃんが積極的に心身ともに発達していくためにとても重要な役割を果たすのです

ですから、ママと赤ちゃんがなるべく一緒に密な時間を過ごせるように、パパは母子を守る役割を果たして欲しいですし、可能なら母子の身の回りのお世話をしてくれる大人がいてくれるのが理想的ですね

シルバーナQ・モンタナーロ著『いのちのひみつ』より引用

外界に対する基本的信頼感は、心理的に主体性をもつための第一の柱であり、子どもの心のなかに、生後2ヶ月までには形成されていなければなりません。このような信頼感ができあがっていると、人生はバラ色になり、いわゆる楽観的な人物になります。つまり、人生で何が起きようとも、難しい状況のなかで、あくまでも前向きに解決していこうとして続けていくことでしょう。この世界は良いところであり、人生は生きるに値する楽しいものであると感じるのです。子どもの将来の生活にとって、このような積み重ねがどれほど大切かは、よくおわかりいただけると思います!

モンテッソーリポータル「バンビーノ」ライター/池角深雪   
AMI(国際モンテッソーリ協会)公認の国際ディプロマ(2.5〜6+歳、0〜3歳)取得。
◆上野毛モンテッソーリこどものいえ「バンビーノ」主宰
2020年9月世田谷区上野毛にオープンしました。 https://bambi-no.net/kodomonoie/
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