モンテッソーリ教育について、広く知っていただくための情報発信サイト

世界の名画の絵カードを作っているときに、久々にジュゼッペ・アルチンボルドの絵を眺めていたら、「これ、子どもでも楽しめるんじゃないかな？」とアルチンボルド風のコラージュアートの素材を作ってみることにしました。なかなか興味深いものが出来上がりました。
あまりリアルな写真を使うと気持ち悪くなってしまうので、素材の野菜・果物は水彩風のイラストにしてみました。また、実際の比率と違って、目のパーツや鼻のパーツなどになりやすい大きさにパーツを調整しています。A4の画用紙に印刷して薄い線をカットしてあげてください。

ジュゼッペ・アルチンボルド／『ウェルトゥムヌスに扮するルドルフ2世』(1590-91) ／所蔵：スコークロステル城、ウプサラ（スウェーデン）

アルチンボルドのような細かい作り込みは厳しいので、まずは子どもでもできるようにベースとなる顔の素材（野菜・果物）を最初に１つ選びましょう。
そこに福笑いのように顔のパーツをハサミで切ってのりはりしていきます。
完成図が想像できないと子どもは混乱するので、まずはお手本を大人が作って飾ってください。

お子様が始める時はまず「目のパーツはどれにする？」「鼻はどれにする？」とパーツを一緒に選んであげたほうがいいと思います。その時に野菜や果物の名称も教えてあげてください。
ハサミが苦手な子でも大丈夫。多少雑になってしまっても、逆に味が出ていいアート感になりますよ。

お手本と全く同じ素材しか選ばない子もいますし、年長ぐらいになるとファンタジーの世界にいる子もいるので、「目が１つ」や「目がいっぱい」などの少しギョッとしてしまう怪物を作りたくなる子もいますが、まずは自由に作ってみてください。

そもそも画家「オディロン・ルドン」もなかなか怖い作品多いですし、アートは自由ですね。

オディロン・ルドン『キュクロープス』（1914年ころ、あるいは1898年-1900年ころ）／所蔵：クレラー・ミュラー美術館、オランダ・オッテルロー

素材は水彩風のイラストですので、最後に周りをパステルやクレヨンや絵の具で塗ると、グッとアート感が出ますよ。
これを機にジュゼッペ・アルチンボルドの事もお子様におしえてあげてください。

せっかく作りましたので、 アルチンボルト風　野菜と果物のコラージュアート制作のデータを無料配布いたします。ご自由にダウンロードしてお使いください。再配布、無断販売はご遠慮ください。

> アートのベース（顔）PDFダウンロードはこちら
> アートのパーツ（部品）PDFダウンロードはこちら

お子さまが作った作品を公開してメンションしていただけると嬉しいです。
「顔」から発展して、「魚」とかアレンジできそうですよね。

データは園やご家庭でもご自由に使ってください。上野毛モンテッソーリこどものいえ「バンビーノ」でも使っています。

上野毛モンテッソーリこどものいえ「バンビーノ」のアートコーナではお子さまが好きな画材を使ってアートを楽しんでいます。