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赤ちゃんの服、動きの邪魔になっていない?「かわいい」のほかに見ておきたいこと

赤ちゃんの服を選ぶとき、色や柄、肌触り、着替えさせやすさは気になります。でも、その服を着た赤ちゃんが「どんなふうに動いているか」まで、見たことはあるでしょうか。
仰向けで足を蹴る。身体を横へひねる。目の前のおもちゃへ手を伸ばす。赤ちゃんが毎日繰り返している小さな動きに、服がついてきているか。それも、服を選ぶときに見ておきたいことです。
AMI(国際モンテッソーリ協会)の子育て情報サイト「Aid to Life」には、「動きやすい衣服」というページがあります。そこで勧めているのは、動きを制限しない服を選ぶこと。そして、着せた服で赤ちゃんがどう動くかを、実際に観察することです。

赤ちゃんにとって、服も「環境」のひとつ

モンテッソーリの環境というと、低い棚や運動マット、発達に合ったおもちゃを思い浮かべるかもしれません。けれど、身体にいちばん近いところには、毎日着ている服があります。
せっかく自由に動ける場所を用意しても、服が突っ張って足を曲げにくかったり、長い裾が足先にかぶさったりしていれば、その動きを妨げることがあります。
Aid to Lifeは、硬いデニムのような素材よりも身体を動かしやすい薄手の素材や、足先を出せる形などを例に挙げています。大切なのは、特定の服をそろえることではなく、赤ちゃんがしようとしている動きを衣服が邪魔していないか、という見方です。
かわいい服を選ぶ楽しみに、「これを着て、動きやすそうかな?」という視点をひとつ加えてみましょう。

サイズの表示より、動いているときの様子を見る

すぐに大きくなるからと、少し大きめの服を買うことはあります。けれど、ゆったりしていることと、動きやすいことは、必ずしも同じではありません。余った袖が手にかぶさったり、裾を踏んでしまったりする場合もあります。
反対に、寝ているときにはちょうどよく見えても、両足を持ち上げると股の部分が突っ張ることもあるでしょう。
着せたら、機嫌よく動いているときに少し見てみてください。

  • 足を曲げたり持ち上げたりしたときに、服が突っ張っていないか。
  • 手を伸ばしたときに、袖が手のひらを覆っていないか。
  • 身体をひねったときに、服に引っ張られるような様子がないか。
  • はいはいをするときに、余った布を膝や手で踏んでいないか。

これは、赤ちゃんの運動能力を確かめるためのチェックではありません。赤ちゃんに頑張ってもらう前に、大人が調整できることを見つけるための観察です。気になるところがあれば、袖や裾を整えたり、別の服に替えたりして、その後の様子を見てみましょう。

足を蹴る時期と、はいはいの時期では違います

服を見直すきっかけは、「小さくなったとき」だけではありません。新しい動きが始まったときも、その服が合っているかを考える機会です。
Aid to Lifeは、仰向けで足を蹴っている時期と、はいはいをする時期では、衣服に求められることが変わると説明しています。はいはいでは膝を守るズボンが役立つ一方、足を盛んに動かす時期には、長いズボンが動きの邪魔になる場合があるという例です。
だからといって、いつも脚を出しておくということではありません。室温や床の状態にも合わせながら、今の動きに合う長さや素材を考えます。
昨日まで寝て過ごしていた場所で、今日は身体をひねっている。少しずつ前へ進むようになった。その変化に気づいたら、おもちゃの置き場所と一緒に、着ている服にも目を向けてみてください。

Aid to Lifeの「動きやすい衣服」で紹介されている動画です。赤ちゃんが床の上で移動しようとする様子に目を向けてみましょう。

はいはいに向かう過程の「creeping(ずりばい)」を紹介する動画。動画:Michael Olaf Montessori Company/紹介:Aid to Life「動きやすい衣服」

「うまく動けない」の理由が、服にあることも

Aid to Lifeには、赤ちゃんの機嫌が悪いとき、衣服が動きを邪魔していないか考えてみよう、という提案もあります。
もちろん、不機嫌の理由がいつも服にあるわけではありません。ただ、「眠いのかな」「抱っこしてほしいのかな」と考える中に、「動きたいのに、どこか引っかかっていないかな」という見方も加えられます。
大人なら、袖が邪魔ならまくり、窮屈なら服を直せます。まだそれが難しい赤ちゃんには、そばの大人が気づいて整える助けが必要です。
運動を応援するために、新しい道具を買う前にできることがあります。今日着ている服で、手足を自由に動かせているかを見てみることです。
「かわいいね」のあとに、「動きやすそうだね」も。 赤ちゃんの服選びは、毎日の小さな動きを支える環境づくりでもあるのです。

参考資料

Aid to Life「動きやすい衣服」

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