カテゴリ / コラム ようこそわが家へ~モンテッソーリ×里親活動の記録~ Season 2
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Season 2 <第11話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた話 着替え編

写真はイメージです

 

前にも書きましたが、私を苦しめていた一つの要素が、自分がモンテッソーリ教師であるということ。ゆえに、「あれもこれもできるはず/なんでできないの?」と自分で自分の首を絞めていました。今まで現場で通用していたこと、現場で出会った子どもたちができていたことが、おうちではままならないのです。でもこれは、大きな大きな間違いでした。
Aちゃんの今、そして何より自分の今を見ずに無視し続けていたのです。

このことに気づいたとき、「あぁ、私今まで、自分にもAちゃんにも(そして夫にも)色々求めすぎていたんだなぁ」と思えました。
そこからはこの反省を生かしてとにかく観察
①Aちゃんの観察 だけでなく
②自分にそれができるゆとりがあるかという自分の客観視と
③環境がそぐわないものになっていないか
④夫も参加できる形になっているか。
この4点の観察を経て、その結果、生活は以下のような感じになりました。

(あ、ちなみにモンテッソーリの観察って客観視した事実と主観を分けて考察するんですけど、今回は混ざってます。ちょっとそこまで対応できない。とにかくできる範囲での観察です)

着替え

Aちゃんの状況:家では「手伝って~」(というかほぼ丸投げ、笑)
でも元いた乳児院のスタッフさんや今通っている幼稚園の先生の話を聞くと、どうやらお友達といるときは自分で頑張っているようなのです。靴をさっさと一人で履いて出てくるのを目撃したこともあり、「できるんじゃん!」と驚いたこともあります。

私の状況:やらせようと頑張るとイライラしてしまう(余裕がない)。

ここをまず受け入れることが、この時の私の課題でした。無理にやらせようとすると親子関係悪くなって本末転倒なので…

結果、
「Aちゃんも、外でお友達の前で頑張っている分、家では甘えたいんだろうな」
という都合のいい(笑)推測を取り入れ、99%私が手伝ったとしても、1%自分でやったところがあればそれでよし!になりました。むしろそれだけ心許して委ねてくれてるなんて、すごいわ私 と自分で自分をほめる作戦。
手伝いすぎているのは重々承知の上です。むしろAちゃんが何もしなさ過ぎて「手伝って!」と私が言う始末(笑)
そのかわり、服という環境をもう一度見直すことにしました。

1. ワンサイズ大きめを選ぶ

身長に合わせるとピッタリ目になって、自分で着脱がしにくそうだったので、丈が多少長くても、ワンサイズ(ものによってはツーサイズ)大きめの服を選ぶようにしました。少しやりやすくなったかな?夏より冬の方が大変ですよね。長袖長ズボンだし、重ね着で枚数も多いし。でも自分で脱ぎやすいズボンや靴下は楽しそうに脱いでいます。上、着せ過ぎなのか…(今気づく)

2. とことんAちゃんの好みに合わせる

Aちゃんは服にもいろいろとこだわりがあり、着たい服とそうでない服がはっきり分かれています。なので素材、プリント、タグの位置など、細かい要望にもお応えして、Aちゃんと一緒に買い物に行って本人が選んだ服だけを並べるようにしています。このこだわりに気づいてからメ○カリ出品率が爆上がり(笑)だってまだ着られるのに捨てられない…そして意外と売れるんですね。(また沼にハマる)

物の環境を変えたら、脱ぐ方はだいぶできるようになってきました。着る方が難しいのかな。

夫の状況

ここがなかなかうまくいきません(苦笑)
Aちゃんは4歳過ぎた今も強い秩序感が残っていて(発達が少しゆっくりさんだと言われています)、脱ぐ順番、着る順番、どの服がいいか、などこだわりがあります。夫はそれらを無視して着替えさせようとしてしまうので、私の手が離せなくて夫に頼むとだいたいいつも「それじゃない!」「そうじゃない!」とAちゃんの怒る声が聞こえてきて、はぁ…二人ともがんばれー となります。でも最終的に私のところに来てしまう。夫と私と二人いるときは、必ず「お母さんがいい」となってしまう。お父さんがんばってー(涙)
夫に「こういう時期でこういうこだわりがあるから、細かいかもしれないけどAちゃんの話を聞いて手伝ってあげてくれる?」と伝えてはいますが、夫もなかなかのマイペースなのと、「大人がそんなに子どもの言いなりになってどうするんだ」という謎の昭和父感を出してくるのでなかなかうまくいきません。大人の方が難しいよぅ。
ただ、父と母でやり方が違うのは別にいいと思っています。いろんな人がいるという勉強になるので。

以降、食事、歯磨き、片づけなどと続きますが長くなったので次回に。

追記

これを書いて数ヶ月後、「お母さんとAちゃんと、どっちが早くパジャマ着られるかな~」と何の気なしに言ってみたらこれがドハマりして、「ぜったいAちゃんがはやい!」と息巻いて、結果一人で着られるようになりました。その後も「どっちが早いかな~」でだいぶ乗り気になって自分で服を着ることが増えました。
幼稚園で、自分で着られるように根気よく見守って下さっていた成果が家でも見られるようになったので、本当に園には感謝感謝です(ぜったい私の力じゃない笑)。もちろん、Aちゃん自身も頑張ったなと思います。


Season 2 <第1話> Aちゃんが我が家に来た日 たくさんのお別れを胸に
Season 2 <第2話> Aちゃんの素が出た日 それは想像していた姿とだいぶ違っていて
Season 2 <第3話> 素でぶつかってくるAちゃん、それを受け入れようとする私たち。でも現実は…
Season 2 <第4話> 自分も子どもも辛い日々 誰でもいいから助けて欲しい
Season 2 <第5話> 今、必要なのは自己観察だった 嫌いになりかけたモンテッソーリに戻った瞬間
Season 2 <第6話> 私が苦手なこと:他人の手を借りる
Season 2 <第7話> 私一人が頑張らない。そのための環境整備
Season 2 <第8話> 幼稚園の始まり、子どもの成長、私一人の時間!
Season 2 <第9話> 実家との交流 新しい親戚、新しい家族
Season 2 <第10話> ママ友との出会いとつながり 孤育てはあぶない
Season 2 <第11話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた話 着替え編
Season 2 <第12話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 食事編
Season 2 <第13話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 歯磨き編
Season 2 <第14話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた? 片づけ編
Season 2 <第15話> モンテッソーリを知っていても全然うまくいかない 声かけ編
Season 2 <第16話> モンテッソーリ知っててよかった トイレラーニング編
Season 2 <第17話> モンテッソーリ知っててよかった? 歌でコミュニケーション編
Season 2 <第18話> 雑談 Aちゃんとバギー
Season 2 <第19話> 結果、愛着形成。 絵本の読み聞かせ
Season 2 <第20話> 実親さんの存在をどう話すか
Season 2 <第21話> なぜこんなに〇〇なのか
Season 2 <第22話> 最終的に大切なのは、愛


> Season 1のコラムはこちらからご覧ください。


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国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ   
30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。
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