カテゴリ / コラム ようこそわが家へ~モンテッソーリ×里親活動の記録~ Season 2
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Season 2 <第6話> 私が苦手なこと:他人の手を借りる

写真はイメージです。

 

自分を観察してみた結果、タイトル通り、私は人に頼るのが下手くそだということに改めて気づきました。何でも自分で抱え込みがちで、そのくせキャパオーバーになって目も当てられない…なんてこともしばしば。第一子の長女と言う成育環境と真面目/生真面目な性分がそうさせてしまうのか。

でもこれだけ家庭が(というか私本人が)荒れていたら、自分一人で子育てしようなんてとても無理です。Aちゃんが私にしかなつかないことと、それは別の話。むしろ私が機嫌よくいられた方がAちゃんにとってもいい環境のはずです。そこで借りられる手はどんどん借りていこう!と気持ちを切り替えました。

Aちゃんが長期委託になってから幼稚園に通うようになるまで、約半年ありました。その中で私が借りた手を4つご紹介します。(ぜんぜんモンテッソーリ関係ない。笑)

  1. レスパイト制度
  2. 保育園の一時預かり
  3. 市のファミリーサポート制度

1 レスパイト制度
第4話で触れましたが、里親の事情で里子を預けたいときに利用できる制度です。最初はAちゃんが慣れ親しんだ環境がいいだろうということで、元いた乳児院で10-16時の半日間預かってもらいました。それを半年の間に2回ほど利用させて頂きました。Aちゃんは泣くことなく、慣れているスタッフさんたちとおうちにないおもちゃで遊べて楽しかったようです。
でもスタッフさんたちが忙しいのも知っているので、何となくそれ以上頼むのは遠慮してしまいました。←こういうところ!

2 保育園の一時預かり
ここが一番お世話になりました。事情を話すと「それならすぐ面接した方が良いですね」と快く一時預かりの枠に入れて頂ける園があり(他の園は全滅でした)、同じく10-16時の間、週1回、月4回までですが預かっていただきました。とても温かい園で、今も何かあった時のために登録だけはしています。

3 市のファミリーサポート制度
ここは人選に少し難航しました。というのもこちらが車で送迎ができなかったので車を運転できる方、もしくはこちらが自転車で通える近くの方に絞られたためです。
結果、けっこうなおばあちゃまが面倒を見て下さいました。と言っても当時の私より元気な方で、降園に連れて行って頂いたり遠くまでお散歩に行って頂いたりして、たくさん体を使う遊びを提供して下さいました。約3ヶ月間、週1回3時間利用させて頂きました。
今も利用させてもらえばいいのですが、ご高齢ということでやっぱり何となく遠慮してしまいます。←だからこういうところが(以下略

4 夫
そもそも最初に協力してもらうべき人でした(笑)
マイペースなのとめんどくさがりなのとで、こちらが何も言わなければ何も動きません(私のイライラの原因です)が、何かお願いすれば動いてくれます。ただ荒れていたころの私はそのお願いすらヒステリックになってしまい、とても感じが悪かったです…
改めて、土日のどちらか(本当に死んでいるときは両方)で、一人になれる時間をもらえるようお願いしました。具合が悪いときや疲れているときは私が家で寝ていて、夫が外に連れ出してくれることもあれば、逆の時もありました。寝ていることの方が多かったかな…なんせ本当に疲れていたので。
外出して帰ってくると家がすごい状態になっていて、そこで私がまたキレる、ということもしばしばありました(苦笑)が、でも夫は頑張ってくれていたと思います。皿洗いとか洗濯干したりとか慣れない家事もやってくれて…ありがとう…(あれ一人暮らし期間長かったはずなんだけどな。まぁいいか笑)

このような感じで、自分一人になって身体と頭と心を休める時間ができると、少しずつ、本当に少しずつですが、いろいろなことが整理されてきて、やるべきこと、やらなくていいことが見えてくるようになりました。
そして夫にいろいろと手伝ってもらうことで、家の中が「私のルール」でがんじがらめになっていて、夫やAちゃんには分かりにくいことが多い、ということも分かってきました。
やらなくていいことをやらないために、夫がもっとわかりやすく育児参加できるために、そしてAちゃんが家庭での活動に参加しやすくするためにも、このあと私は環境整備に走ります。(このあたりがほんとモンテッソーリアンって感じ、我ながら)

 


Season 2 <第1話> Aちゃんが我が家に来た日 たくさんのお別れを胸に
Season 2 <第2話> Aちゃんの素が出た日 それは想像していた姿とだいぶ違っていて
Season 2 <第3話> 素でぶつかってくるAちゃん、それを受け入れようとする私たち。でも現実は…
Season 2 <第4話> 自分も子どもも辛い日々 誰でもいいから助けて欲しい
Season 2 <第5話> 今、必要なのは自己観察だった 嫌いになりかけたモンテッソーリに戻った瞬間
Season 2 <第6話> 私が苦手なこと:他人の手を借りる
Season 2 <第7話> 私一人が頑張らない。そのための環境整備
Season 2 <第8話> 幼稚園の始まり、子どもの成長、私一人の時間!
Season 2 <第9話> 実家との交流 新しい親戚、新しい家族
Season 2 <第10話> ママ友との出会いとつながり 孤育てはあぶない
Season 2 <第11話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた話 着替え編
Season 2 <第12話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 食事編
Season 2 <第13話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 歯磨き編
Season 2 <第14話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた? 片づけ編
Season 2 <第15話> モンテッソーリを知っていても全然うまくいかない 声かけ編
Season 2 <第16話> モンテッソーリ知っててよかった トイレラーニング編
Season 2 <第17話> モンテッソーリ知っててよかった? 歌でコミュニケーション編
Season 2 <第18話> 雑談 Aちゃんとバギー
Season 2 <第19話> 結果、愛着形成。 絵本の読み聞かせ
Season 2 <第20話> 実親さんの存在をどう話すか
Season 2 <第21話> なぜこんなに〇〇なのか
Season 2 <第22話> 最終的に大切なのは、愛


> Season 1のコラムはこちらからご覧ください。


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国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ   
30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。
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