カテゴリ / コラム ようこそわが家へ~モンテッソーリ×里親活動の記録~ Season 2
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Season 2 <第16話> モンテッソーリ知っててよかった トイレラーニング編

写真はイメージです

 

前に書いた、「最初からまぁまぁうまくいったこと」のひとつがこれ。というか唯一かも?
Aちゃんのみならず、私にとっても大きな成功体験の一つです。

Aちゃんがおうちに来た時点では、まだオムツをはいていました。
これから寒くなるというタイミングの悪い時期でしたし、イヤイヤ期も重なってるし、里親支援員さんからも「最初は慣れたオムツで過ごした方が…」と言われていたし、私も最初から頑張らなくてもいいやと、いちおうオムツも用意していたのですが…

何に驚いたって、オムツってめっちゃ消費量多いんですね。ビックリしました。1日7、8枚はザラに使うから、減りが早い!こんなに使うのか!1パックなくなるの早くない!?お金もったいな~い!(←そこ?)と感じて、やっぱり失敗してもいいからパンツにしちゃおう。好きなだけ漏らせ漏らせ~ と切り替えたのです。

そしたら思いのほか早くオムツが外れちゃいました。たぶん漏らしたの2回くらい。
このときAちゃんは2歳10か月。
純粋なモンテッソーリのトイレラーニングをするにはちょっと遅いかなという時期でしたが、それでもやっぱり体の準備※はできていたのです。気持ちだって、ちょうどお兄さんになりたい時期。あと必要なのはこちらの覚悟だけでした(笑)

おしっこはすべてトイレでするようになりました。うんちだけはわざわざオムツに履き替えて部屋の隅っこで踏ん張るという、ちょっとかわいいスタイル(笑)
でもAちゃんは便秘がち+足の筋肉が少し弱いと言われていたので、踏ん張る力、力んで出す力がまだついていないのかなと判断して、無理強いは決してしませんでした。時期が来たらトイレでできるはずと信じて、「いつかお母さんたちみたいにトイレで座ってうんちできるといいねぇ」と楽しみに待つようにしていました。

トイレの環境はあらかじめ整えておきました。ひとりで便座に座れるよう、そして踏ん張れるように踏み台を設置して、補助便座も用意して。Aちゃんは楽しそうにそれに座っていました。そして「出たー♪」と嬉しそうに報告。水を流すのもうれしそうでした。
パンツも、漏らす前提で10枚以上買っておいたのですが、結局半分も使わないまま。パンツはさすがに、未使用でも人に譲れない…(知らずにメ〇カリに出してはじかれました。よく考えたらそうですよね。笑)

おねしょも1、2回した程度で、あとは寝る前にトイレに行けば、朝まで全くしません。こんなに楽だと思わなかったよー。Aちゃんありがとうー

 

そしておうちに来てから約1年後。
トイレでうんちができるようになりました!
ばんざーい!!!

なんか、個人的に、ちょうど1年後っていうのがすごいなって。たまたまなんでしょうけど、Aちゃんがおうちに来た頃のことを思い出して、改めて成長スゴイ!おめでとう!という気持ちになりました。本人もとっても嬉しそうでした。

トイレラーニングは、個人差も大きいので、一概に「絶対こうした方がいいよ!」と私は言えないタイプなのですが、Aちゃんのケースでは、思い切ってさっさとパンツにしてしまってよかったなぁというのが感想です。里親支援員さんにも驚かれました。
乳児院でもモンテッソーリのトイレラーニングやれたらいいなと個人的には思うけれど、そこまで手が回らないのが現状なのも重々承知しております。

そんなこんなで、軽く自慢みたいになってしまって感じ悪いかもですが、トイレラーニングの成功体験のお話でした。いや他がね、あまりにもうまくいってなかったから、このくらい許して(汗)

 

※モンテッソーリの考え方では、尿道/肛門括約筋という、おしっこやうんちを出したり止めたりする筋肉を自分で動かせるようになったらパンツで過ごす、という方法をとります。その目安がお座りしてお尻で進んだり、ハイハイしたりできるようになる頃。
生まれたての赤ちゃんは目と口しか自分で動かせません。そこから少しずつ、頭の先からつま先に向けて、身体の中心から末端(指など)に向けて、筋肉が自分で動かせるようになっていきます。
お尻やひざを自分で動かせる、ということは尿道/肛門括約筋も自分で動かせるということです。ちなみに歩けるようになるということは全身の筋肉を自分で動かせるようになったというサインです。


Season 2 <第1話> Aちゃんが我が家に来た日 たくさんのお別れを胸に
Season 2 <第2話> Aちゃんの素が出た日 それは想像していた姿とだいぶ違っていて
Season 2 <第3話> 素でぶつかってくるAちゃん、それを受け入れようとする私たち。でも現実は…
Season 2 <第4話> 自分も子どもも辛い日々 誰でもいいから助けて欲しい
Season 2 <第5話> 今、必要なのは自己観察だった 嫌いになりかけたモンテッソーリに戻った瞬間
Season 2 <第6話> 私が苦手なこと:他人の手を借りる
Season 2 <第7話> 私一人が頑張らない。そのための環境整備
Season 2 <第8話> 幼稚園の始まり、子どもの成長、私一人の時間!
Season 2 <第9話> 実家との交流 新しい親戚、新しい家族
Season 2 <第10話> ママ友との出会いとつながり 孤育てはあぶない
Season 2 <第11話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた話 着替え編
Season 2 <第12話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 食事編
Season 2 <第13話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 歯磨き編
Season 2 <第14話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた? 片づけ編
Season 2 <第15話> モンテッソーリを知っていても全然うまくいかない 声かけ編
Season 2 <第16話> モンテッソーリ知っててよかった トイレラーニング編
Season 2 <第17話> モンテッソーリ知っててよかった? 歌でコミュニケーション編
Season 2 <第18話> 雑談 Aちゃんとバギー
Season 2 <第19話> 結果、愛着形成。 絵本の読み聞かせ
Season 2 <第20話> 実親さんの存在をどう話すか
Season 2 <第21話> なぜこんなに〇〇なのか
Season 2 <第22話> 最終的に大切なのは、愛


> Season 1のコラムはこちらからご覧ください。


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国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ   
30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。
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