Season 2 <第18話> 雑談 Aちゃんとバギー

写真はイメージです。
Aちゃんは交流の頃から乗り物が好きだったので、日帰りでうちに来た時も、お泊まりの時もよく最寄り駅までいって電車を見ていました。その最寄り駅が、大人の足で歩いて15分、子どもの足だと30分以上かかってしまうところにありました。さすがにこの距離だと、行きは歩いても帰りは歩かなくなることが多く、そうすると抱っこになる→いくらヒップシートがあってもずっと抱っこは母の身体が死ぬ→バギー購入という流れにたどり着きました。
でも、私はバギーを購入するのにためらいがありました。過去に受けた保育研修で、大きい子どもがバギーに乗せられている様子を「介護育児」と称していて、私もそれに賛同していたのでそれがまんまとブーメランに。あとは、バギーがあると子どももそれに頼って、歩けるときも歩かなくならないかな…という不安もあり。
でも電車が好きだからこれからも駅に通うだろうしその道中、どこかでぜったい「抱っこ」になるから、それだったらバギーに乗ってもらった方が母の身体が楽。もしかしたらすぐ使わなくなるかもしれないけど、今、必要だから買ってしまえ!
こうやって、買い物一つとってもいろいろと葛藤するので、我ながらすごくめんどくさいです(笑)。階段のゲートを買うときもオムツを買うときも、それなりに葛藤した思い出。
で、購入した結果どうなったか と言いますと…
乳児院では、自分だけのバギーがなかったからか「これ、Aちゃんの?」と何度も確認してきて、「Aちゃんのバギー、のる♪」と言って、とても喜んでくれました。
そして最初は張り切って乗っており(笑)あ~やっぱりこのまま、歩かなくなっちゃうかな~ と不安に思っていましたが、私が何気なく「よーし、お母さんが運転手さんで、Aちゃんお客さんで、出発進行~」と電車に絡めて歩いていたら、運転手さんに圧倒的な憧れがあるAちゃん、
「おりる。Aちゃんがおす」「Aちゃんは、うんてんしゅさん。おかあさんは、しゃしょうさん」
と一緒に押しながら歩くのが楽しくてしょうがない様子。しまいには私の手を払いのけて「Aちゃんひとりでおす。おかあさんはだめ」とまで言うようになりました(笑)。程よく歩いて、程よく乗る。なんかわからないけど、たまたまうまくいきました(笑)そんな日々をバギーのおかげで過ごせたので、買ってよかったという思いしかないです。
そしてそのバギーも、そろそろ卒業です。年齢的にというのもありますが、体重制限が…
ここにきて急に交流から初期の話になりましたが、あの頃を思い出すと大きくなったなぁとなんだか感慨深いので書かせて頂きました。
Season 2 <第1話> Aちゃんが我が家に来た日 たくさんのお別れを胸に
Season 2 <第2話> Aちゃんの素が出た日 それは想像していた姿とだいぶ違っていて
Season 2 <第3話> 素でぶつかってくるAちゃん、それを受け入れようとする私たち。でも現実は…
Season 2 <第4話> 自分も子どもも辛い日々 誰でもいいから助けて欲しい
Season 2 <第5話> 今、必要なのは自己観察だった 嫌いになりかけたモンテッソーリに戻った瞬間
Season 2 <第6話> 私が苦手なこと:他人の手を借りる
Season 2 <第7話> 私一人が頑張らない。そのための環境整備
Season 2 <第8話> 幼稚園の始まり、子どもの成長、私一人の時間!
Season 2 <第9話> 実家との交流 新しい親戚、新しい家族
Season 2 <第10話> ママ友との出会いとつながり 孤育てはあぶない
Season 2 <第11話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた話 着替え編
Season 2 <第12話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 食事編
Season 2 <第13話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 歯磨き編
Season 2 <第14話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた? 片づけ編
Season 2 <第15話> モンテッソーリを知っていても全然うまくいかない 声かけ編
Season 2 <第16話> モンテッソーリ知っててよかった トイレラーニング編
Season 2 <第17話> モンテッソーリ知っててよかった? 歌でコミュニケーション編
Season 2 <第18話> 雑談 Aちゃんとバギー
Season 2 <第19話> 結果、愛着形成。 絵本の読み聞かせ
Season 2 <第20話> 実親さんの存在をどう話すか
Season 2 <第21話> なぜこんなに〇〇なのか
Season 2 <第22話> 最終的に大切なのは、愛
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![]() | 国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ 30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。 |
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