カテゴリ / コラム ようこそわが家へ~モンテッソーリ×里親活動の記録~ Season 2
一覧

Season 2 <第12話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 食事編

写真はイメージです

 

食事…1日3度の食事…
これが私にとって、とても重荷でした。

まず①Aちゃんの状況:超偏食。少食。食に興味なし。でもおやつは大好き(だからよけいに食べられない)
そして②私の現状:料理嫌い。苦手。献立考えるのも後片付けも好きじゃない。外食大好き。出前も大好き(要するに作りたくない片づけたくない)

この2つのコンボ、ヤバいです(笑)←笑ってる場合じゃない
作りたくない女と食べたくない男…放っておいたら好きなものばかり食べて終わる日々。
さすがにこれではよくないと、こんな私でもできることを少しずつ増やすようにしました。

まずは今Aちゃんが好きなもの、食べられるものを再リサーチ。
ラーメン、きつねうどん、カレー、おかかごはんもしくはふりかけごはん、ヌ○ラ(チョコスプレッド)を塗ったロールサンド、カリカリに焼いたベーコン、フライドポテト、焼いた味付き肉、ハンバーグ、鳥そぼろ、スープ、納豆(たまに)、牛乳(これもたまに)。以上。
少な!
書き出してみると、これだけか…
やっぱり偏食…

だいたいの子どもが好きなオムライス、パンケーキ、バナナ、さつまいもあたりも嫌いなんだよな…マヨネーズもチーズもケチャップも嫌い。だから味も誤魔化せず、むずかしいところです。

でも逆に言うと、毎日これでもいいってことです。正直作る側としてはとても楽。

断然足りないのは野菜。これを補うべく、野菜ペースト(ニンジン、キャベツ、玉ねぎ、かぼちゃなどを細かくして冷凍したもの)や野菜スープを作り置きしておいて、ハンバーグに混ぜたり、ひき肉と一緒にラーメンの具にしたり、最悪スープだけでも飲んでエキスだけでも取ってもらう、とにかく1%でも摂れていないものが摂れればOK!というスタイルに落ち着いています。
あとは大人の食べるものは普通に作り、それを横で食べて「それ食べたい」というものがあったら一緒に食べるようにしています(まぁほぼ肉か麺類なんですが…)

そしておやつも、なるべくカルシウムや鉄分、ビタミン類が配合されている物を選び(笑)もしくはおせんべいなど半主食になるようなものを選ぶようにしていますが…ここは難しい。本人が選んで買いたいと言ったらそういうものは選ばないので。
ご飯を食べないならおやつを選ばせなければいいのか?とも思うけれど、乳児院出身の子どもにとって、おやつが選べるというのはとても幸せなことなんです。乳児院では決まったものが決まった量しか出てこない生活だから。(それはそれでとても健康的で素敵ですが)
おやつばかり欲しがるのは今までの反動なのかなとも思うので、「このご飯食べたらおやつ一つ食べていいよ」と、まずはごはん、それからおやつ。を心がけています。(それでも一般家庭に比べたら食べ過ぎなんだろうなぁ…うぅ)

あとは③環境の改善 として、ご飯を自分でよそうことを今頃やっと始めてみました。
いや~今まで余裕なかった…こんな小さなこともできないくらい。言い訳がましいですが。

そうしたら、よそうという行為自体が楽しくて、今まで私が「どうせこれぐらいしか食べないだろう」という量よりたくさんよそって、案の定食べられない時もあるんですけど(笑)でも完食する日も出てきて、あぁやっぱり自分で自分のことをするって嬉しいんだなぁと再認識している次第です。
もうちょっと余裕が出てきたら、調理にも参加してもらいたいが、さぁそれはいつになるのか(笑)せめてやりたいというタイミングは逃さないようにはしたい…
あ、卵を割って混ぜるとか、煮干しの頭ちぎるとか、野菜の切れ端を切るとかそういうのは最初からやってます。でもたまに気が向いたとき(そして私に余裕がある時)だけだから、食べることにちーっとも繋がらない(苦笑)

家庭菜園にもチャレンジしたいところですが、私の園芸センスが皆無なのと今はそこまでの気力がなく、流れたままになっています。その代わり人の畑はよく見に行ってます(笑)周りが畑だらけなので、農家さんともお知り合いになってお野菜頂いたりしてほんとありがたいです。あとはこれが本人の食に繋がれば。。。(遠い)

食事の準備に関しては夫はノータッチです(笑)たぶん彼にとってはハードルがとても高い事だと思うのです。お皿洗いは頼めばしぶしぶやってくれます。ありがとう!助かる!

こんな食生活なので、Aちゃん、やっぱり体は弱くて、風邪もしょっちゅう引いてます。しかも一度引くと長い…病院にもよくお世話になっています。まぁ集団生活も始まって、いろんな菌をもらって少しずつ強くなっていく時期なのかもしれませんが…身体を作る、口にする物って大事ですねやっぱり。


Season 2 <第1話> Aちゃんが我が家に来た日 たくさんのお別れを胸に
Season 2 <第2話> Aちゃんの素が出た日 それは想像していた姿とだいぶ違っていて
Season 2 <第3話> 素でぶつかってくるAちゃん、それを受け入れようとする私たち。でも現実は…
Season 2 <第4話> 自分も子どもも辛い日々 誰でもいいから助けて欲しい
Season 2 <第5話> 今、必要なのは自己観察だった 嫌いになりかけたモンテッソーリに戻った瞬間
Season 2 <第6話> 私が苦手なこと:他人の手を借りる
Season 2 <第7話> 私一人が頑張らない。そのための環境整備
Season 2 <第8話> 幼稚園の始まり、子どもの成長、私一人の時間!
Season 2 <第9話> 実家との交流 新しい親戚、新しい家族
Season 2 <第10話> ママ友との出会いとつながり 孤育てはあぶない
Season 2 <第11話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた話 着替え編
Season 2 <第12話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 食事編
Season 2 <第13話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた 歯磨き編
Season 2 <第14話> モンテッソーリ的観察で生活が変わってきた? 片づけ編
Season 2 <第15話> モンテッソーリを知っていても全然うまくいかない 声かけ編
Season 2 <第16話> モンテッソーリ知っててよかった トイレラーニング編
Season 2 <第17話> モンテッソーリ知っててよかった? 歌でコミュニケーション編
Season 2 <第18話> 雑談 Aちゃんとバギー
Season 2 <第19話> 結果、愛着形成。 絵本の読み聞かせ
Season 2 <第20話> 実親さんの存在をどう話すか
Season 2 <第21話> なぜこんなに〇〇なのか
Season 2 <第22話> 最終的に大切なのは、愛


> Season 1のコラムはこちらからご覧ください。


コラムの感想やシロクマさんへの応援メッセージを↓下記フォームより送って頂けると嬉しいです。

国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ   
30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。
RECENT ENTRY 一覧

2024.04.15カテゴリ / コラム ダウンロード教材 折る活動 その他

折る活動(パクパクアニマル)

2024.04.10カテゴリ / コラム ダウンロード教材 絵カード

インパクトのある「とり」の絵カード作成しました。

2024.04.10カテゴリ / アート

綿棒で絵の具アート(ライオン)

2024.04.09カテゴリ / コラム ダウンロード教材 その他

ミシン目ちぎり(ケーキ&ピザ)

2024.04.08カテゴリ / コラム ダウンロード教材 ぬいさしデータ

サークルウィービングタペストリー(毛糸でぬいさし)

2024.04.08カテゴリ / コラム ダウンロード教材 数教育 ぬり絵

ぬり絵となぞり数字でカレンダー作り(2024年5月)