カテゴリ / コラム ようこそわが家へ~モンテッソーリ×里親活動の記録~
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<第5話> 里親登録後の実習の方が長い! 乳児院の子どもたちとの出会い

画像はイメージです

 

規定の研修・実習を経て、自治体の里親として登録された私たち。

自治体によってはこのあとすぐ養育委託の話が来るところもあるようですが
私たちの場合はこのあとさらに10日間の乳児院実習が待っていました。

たった10日間、のはずなんですが…

夫は体力があるので毎週でもいいと言ってくれましたが
私の方が、保育園で働きながら土日に実習というのが
まず身体的な休みがないなと感じてしまって、
そこから精神的にも、しんどさが勝ってしまいました。

案の定、私が体調を崩して2回目の実習をさっそく飛ばしたり
その直後にコロナの影響で実習が半年間止まってしまったりして
養育委託までの道のりはさらに長く…終わりが見えない状態に。ちーん

そんな待機期間を経て、半年後に実習が再開され、
実際に子どもたちと会ってみると
(1回目はオリエンテーションなので子どもたちとは触れ合えなかったのです)

 

ぬぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

かわいい♡♡♡

 

赤ちゃんの可愛さって何なんでしょうね。
別に私たち大人のために可愛いわけじゃないんだけどさ!
でも可愛くて可愛くて!!!
無性に!!! 愛おしいぞ!!!!!!

と私の小さな子どもたちへの愛が爆発しました(笑)

保育園では特定の子どもをずっと抱っこしていられるなんてことはほとんどないので
「職員の手がないので、この子が寝るまでずっと抱っこしていてもらえますか」
なんて頼まれた日には、ハイ喜んで!状態。

特に、私は新生児ちゃんを、観察実習で見させてもらった程度だったので

こんなに小さいのかぁ でもずっと抱っこしてたらずっしり重いなぁ
手ちっちゃいなぁ でもちゃんと指も爪もあるなぁ
こんなに小さくてもかけがえのない命なんだよなぁ
ちゃんと息してるなぁ
泣いて何を伝えようとしてるのかなぁ
抱っこしてたら私もなんだか嬉しいなぁ
幸せに育ってほしいなぁ
ここでいっぱい可愛がってもらえるといいなぁ

などと感じさせてもらって、
実際ブツブツ話しかけてもいました。(あやしい。笑)

 

共生期間の疑似体験。なんて幸せ。

 

と同時に

何らかの理由で、生まれてすぐ、こんな小さなうちから、ここに来ることになったんだな

とちょっと切なくもなりました。
でも幸せの方が勝ってたけど!!! 断然!!!

 

夫はというと、小さな赤ちゃんたちのお世話に戸惑いつつも
持ち前の大らかさとユーモアで子どもたちを泣き止ませようと奮闘していました。

何かぶつぶつ歌ってると思ったら反町隆史のポイズン。しかも前奏から(笑)

うん、夫、その歌は原曲を聞かせないと意味ないんじゃないのかい?

と思ってたら、寝てるし!!!

 

と、私とは全く違うアプローチで実習に参加していたように思えます。
(それを見ていた私が楽しかった)

 

そうやって、子どもたちのお世話をしながら実習プログラムを受けるうちに
私の、実親さんへの気持ちに少しずつ変化が出てきました。(続く)


<第1話> 里親になろう、そう思ってから実際に動き始めるまで
<第2話> いざ、里親研修へ 心に残る愛着障害の話
<第3話> ドキドキの児童養護施設実習 の中で思い出される発達の4段階
<第4話> このモヤモヤは何?…里親家族のロールモデルを求めて
<第5話> 里親登録後の実習の方が長いゾ! 乳児院の子どもたちとの出会い
<第6話> 乳児院の子どもたちを通して見えてきた実親さんの背景と、里親側の気持ちの変化
<第7話> いざ養育委託の話が来たら、ただただ嬉しいだけだったという話
<第8話> はじめまして、里子ちゃん 戸惑いと反発と喜びとが交錯する初対面
<第9話> 里子ちゃんの気持ちをぜんぶ言葉にすることで進んだ交流
<第10話> 私の持ち物を通して交流が進んだ話 
<第11話> 初めてのおうち体験 魅力的なのはおもちゃじゃなかった 日常生活との出会い 
<第12話> 一般家庭は危険がいっぱい 安全確保とモンテッソーリの考え方とのせめぎ合い 
<第13話> おうちは楽しい だけじゃない。不安と緊張で戸惑うことも 
<第14話> まだおうちに来てもいないのに幼稚園選び? 慌ただしくもなんだか楽しい
<第15話> 初めてのお泊まりで、初めて大泣きした夜のこと
<第16話> 甘え全開で嬉しいけど身体が(涙) でもとても大事な「甘え」の意味
<第17話> 今は何が最優先? 難しすぎる育児と家事のバランスゲーム
<第18話> 2回目のお泊まり お迎え時に聞いた初めての言葉
<第19話> 泣く理由が180°変わった3回目のお泊まり 愛着関係の移り変わり
<第20話> お客さんへの反応で垣間見えた、Aちゃんにとってのおうちの意味
<第21話> 交流最後の振り返り Aちゃんをおうちに迎え入れるためのミーティング(第1シーズン最終回)

国際モンテッソーリ教師、保育士/シロクマ   
30歳過ぎてからモンテッソーリに出会い、その考え方に惚れこむあまり国際資格を取る。その後、モンテッソーリ教師・保育士としてこどものいえや保育園で約10年働く。途中、結婚して子どもに恵まれなかったことがきっかけで里親制度に興味を持ち、里親として子どもの養育に関わりたいと思い、今に至る。現在2歳半の里子ちゃんの長期養育を目指して交流中。子どものためのモンテッソーリ、子どものための里親制度がより多くの人に知ってもらえたらという思いで執筆中。
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