モンテッソーリ教育について、広く知っていただくための情報発信サイト

この本は学習に向き合う段階までに、モンテッソーリ教育と感覚統合の考え方をミックスして取り組んできたモンテッソーリ教師・保育士のりっきーさんの実践本になります。

著者のりっきーさんのことはサイトやインスタの漫画で読んで知っていました。
息子さんが「自閉症スペクトラム　ADHD疑い」という診断が付いていて、療育は順番待ちだという状況から自分から動き出して、モンテッソーリ教師の資格を取り、「モンテッソーリ教育と感覚統合」の考え方をお子様に実践しています。

チャプター１ではモンテッソーリ教育の事と、療育との親和性を解説しています。
チャプター２では発達支援の現状、発達障害や感覚統合の視点について書かれています。
りっきー家で取り組んだレッスン方法はとても参考になりました。

チャプター３からおうちモンテの実践編になります。主にモンテッソーリ教育の中でも「日常生活の練習」の分野になるのですが、モンテッソーリの教室でも実際に使っているものがたくさん紹介されています。
「言語」や「数」教育なども紹介されていますが、自宅でまず取り組むなら「日常生活の練習」からがはじめやすいと思います。
番外編の「視覚支援」に書かれている内容は、視覚優位な子にはとても有効だと思いますので参考になりますね。

チャプター４ではお子様に関わる大人側の向き合い方になります。
つながれる場所を増やすでは相談期間についても書かれています。
小さいうちにその子の特性に気づき、適切な支援をしながら「1人でできた！」という経験を増やしてあげるのは、その子のその後の人生においてとても大きな事ですね。

ここまでたどり着くのにとても辛く大変な事もあったと思うのですが、この本にそんな辛くて暗いイメージなどなく、むしろとても明るくて前向きな気持ちになるのは、りっきーさんの人柄なのかなと思います。